閉鎖的な世界
インターネットとスマホの発展は、様々な壁を壊してしまいました。
というよりは、壁のないパラレルワールドが出来て、そこに参加する人が増えて、現実世界で高い壁が意味をなさなくなったと言うほうが近いかもしれません。
欲しいものをスマホで検索すれば、一覧表で横並びに比較でき、
さらにはどこで買えば一番安いかまで分かります。
そうなると、1位、もしくはそのように見えるもの、は圧倒的に多数の支持を得て、
あとはそれ以外、に分類されます。
トップにとってはありがたく、その他大ぜいにとっては迷惑な話です。
そのような中で、
その他大勢の不満を代弁することで大統領に上り詰めるトランプのような戦略が生まれてきます。
そして、関税措置で高い壁を作ろうとしています。
ここ最近、クローズなコミュニティ、や、知名度の高い人が運営する、サロン、という言葉を耳にするようになりました。
これも、オープン化、流動化する世界に対して、疲れや不満を感じている人が増え、
閉鎖的なものを求め始めていることの表れでしょう。
オープンも、クローズも一長一短で、どちらが良いと いうわけではありません、
一方に偏ると、どこかにほころび、波のように寄せ返します。
しかし今後、どんどんオープンになる世界と並行して、
多くの閉鎖的な世界が、オンライン、オフライン問わず、生まれていくと感じています。