Playful Life

生きる技術

楽しさを引き寄せるフック

世の中には楽しいことが沢山ある。

しかし、それを楽しめる人と、楽しめない人がいるのはなぜだろう。

それは、日々生きている中で、楽しいことに引っかかるかどうか、であると思う。

 

世の中には、いろんな楽しいこと、が糸のように張り巡らされていて、

僕たちは、毎日その間を進んでいる。

僕たちの体には見えないフックがたくさんついている。

そして、そのフックにかかった糸だけを、僕たちは認識して、あとはスルーする。

 

ロックが好きな人はロックのフックが体から生えていて、街でたまたま流れていた音楽がフックに引っかかったりする。

フックの数が多い人は、日々、いろんなモノに関心を示して楽しめるし、

フックが少ない人はどんな刺激的な場所も無味乾燥に感じるだろう。

子供がすべてのものに興味を持って楽しめるのは全身からフックが生えまくっているからだ。

 

では、どうすればフックを増やせるのだろう。

興味があるという小さいフックが、勉強する、体験する、ことで大きなフックになる。

だから、興味あることは深堀すればいい。

 

問題は、興味あることがない、つまり、小さなフックも生えていない人だ。

僕は、とりあえず無理やり何かにお金を使ってみる、ことをお勧めする。

ブランドモノの服を適当に買ってみると、せっかくお金を使ったんだし、どんなブランドか興味が出てくる。

興味があるから行動するのではなく、行動したら興味がわくということもあるのだ。

その一番簡単なのは、まずお金を使ってみる、ことだ。

 

そして、全身フック人間になると、日々すれ違うものすべてが楽しくなるはずだ。

おためしあれ。

ゆるいコミュニティの時代

みなさんはもうVRゴーグル試しましたか?

私も遅ればせながらOculus goを買って試してみたのですが、すごいですね、

好きな世界へ一瞬で没頭できます。

セクシーギャルが目の前にいる状態から、ゾンビを打ちまくる戦場にスイッチ一つでひとっとび。

そして世界中を一瞬で移動して、好きな景色を見たりできます。

まさに映画のマトリクスのように、コンピューターの世界に一瞬で入って楽しみ、

好きな時にログアウトできるのです。

 

でも、同じことを、みんな既にやってますよね。

朝、起きたら、スマホでインターネットの世界にログインして情報を集めたり、会話をします。

会社に行ったら、まずPCを開いてログインして、インターネットの中で仕事をします。

 

インターネットの誕生によって人間は、

計算と記憶の機能をコンピュータに外注して、

パソコン、スマホ、インターネットを介してアクセスするようになりました。

膨大なデータと処理能力があるネットの世界に、ログイン、ログアウトを繰り返しながら生活するのです。

 

このインターネット的な概念が、今、人間関係にも持ち込まれようとしています。

インターネットを介して、ゆるく繋がるコミュニティ、が増え始めているのです。

 

例えばFacebook上で同じ趣味の人が集まるグループがあり、

時にはリアルにあうオフ会が開催されます。

その中で生まれたものから、ビジネスに発展することもあります。

 

他にも、オンラインサロン、オンラインNPOなど、

これまで、場所や会社、組織に縛られて、一定期間はログインし続けることが当たり前だった世界から、

好きな時にログイン、ログアウトできる人間関係が生まれています。

 

これは今後、増えていく傾向なのは間違いありません。

では、オンラインコミュニティでの人間関係はどうなるでしょうか。

 

これまでの人間関係は、土地、会社、組織などに紐づき、

一定期間の参加が必須でしたが、オンラインコミュニティでは好きな時に参加できて、好きな時に抜けられます。

この、好きな時に関係をやめられる選択権をもつ、

という特性が、行動パターンを変化させます。

 

インターネットは玉石混合の世界なので、質の低い人から高い人まで、

ごちゃ混ぜになっています。

 

質の低い人は、周りのことは考えず、自分の損得だけをベースに行動します。

相手の気持ちを考えず、ネット上で暴言を吐きまくる人などがそれにあたります。

コミュニティの中で自分だけが得するための行動を繰り返し、

利益がなくなった時点で抜けます。

 

このような行動をする人は、コミュ二ティに価値や利益を与えず、奪うばかりです。

一定の自己犠牲型のギバーがいるので、一定期間は存続しますが

、長期的にはコミュティ全体の価値をすり減らしていきます。

このような人が多いコミュニティは長く存続しません。

 

一方、質の高い人は、自分だけでなく、周りも含めて得することを考えます。

与えるだけでなく、しっかり自分も利益や成長のための知識と経験を積み上げます。

そうすることで、長期的な成長、信頼の獲得、コミュニティ全体の発展につながります。

 

いつでもログイン/ログアウトできるコミュニティでは、

参加者の質、が存続するかどうかを決めます。

今では会費などで足切りしているものも多いですが、それだけでは不十分でしょう。

そのあたりの基準は今後、いろいろ出来上がってくるでしょう。

しかし難しく考えず、自分と周りの役に立つことをする人になればいいのです。

 

あなたも質の高い参加者になって、ゆるいコミュニティの時代を存分に謳歌してみてはいかがでしょうか。

AIが変える世界

ふらっと本屋に行ってみましたが、

もうなんか選ぶのが面倒になってますね、脳のしくみから。

その点Amazonなんかが、いいかんじに脳のツボを刺激してくれる本をリコメンドしてくれるので、ついついそっちで買ってしまいます。

 

ごぞんじの通り、Amazonで本をリコメンドしてくれているのは、AIです。

裏で人間が手を動かしているわけではありません。

AIが自動で、ユーザーの過去の購入履歴から、

欲しそうな本をいい感じに並べてくれるのです。

 

人間が、売れ行きをマスで把握して分析し、

ポップを書いて売れそうな本をリコメンドしていた本屋は絶滅しつつあります。

 

アパレルなんかも、今はまだ店員さんがお客さんの嗜好を把握して、

好きそうな服を進めてくれますが、Zozoタウンなんかが体形データまで把握したうえで、気分にぴったりな服を進めてくれるようになっています。

 

AIによって、ユーザーの好きなもの、は、

どんどん正確に分析されて、どんどん早くお届けされるようになりました。

中間マージンを取っていた仕事がなくなるのと同時に、

クリック一つで次から次へと、すぐに欲望が満たされる世界が実現するのです。

 

AIのおかげで人々の消費意欲は刺激され、生産性も向上します。

AIによって生まれた利益のお恵みはどのように分配されるのでしょう。

まずAIを利用した企業、経営者の利益はより大きくなるでしょう。

欲望を満たし続けるために走るラットのような消費者には、たとえ職をAIに奪われてしまっても、ベーシックインカムのようなモノが導入されるでしょう。

また、サービスの価格が下がることで、お恵みを得るでしょう。

ラットの消費者は、ベーシックインカムの限界まで刺激を満たす消費を繰り返し、それがさらに市場を大きくします。

 

一生、目の前のリコメンドされるもので絶えず刺激を受けててハッピーな消費者、

そこから得る利益が大きくなりハッピーなビジネスオーナー、経営者。

消費では飽き足りない人は、どうぞ自分でクリエイションを。

 

AIの発展は誰にとってもハッピーなのです。

 

恋愛工学は人を幸せにするか

恋愛工学で有名な藤沢数希さんのメルマガは、初期のころから読んでいます。

 

感情バイアスがかかって正しく認識されていなかった恋愛市場を鮮やかに因数分解して、より有利に立ち回る方法をフレームワーク化した功績は疑いようがありません。

また、それに感銘を受けた人でにコミュニティが生まれ、2次コンテンツが生まれたり、コミュニティ内で影響力をつけ外部フォロワーを獲得する、サウザーさんのような人も生まれています。

 

そして、メルマガの投稿では、そのフレームワークを使った成功体験が報告されます。

まあ自分自身も、それなりに参考にしていてそれなりに役に立っていますが。

しかし、このフレームワークを元にした行動は、本当に自分と他人を幸せにしているのか、疑わしく感じています。

 

恋愛市場は男女のマッチングの世界です。

恋愛工学では男子が、数多くのマッチングを生むことを正義として、フレームワークが組み立てられています

そして、そのフレームの根幹にあるのが、

ものすごく単純化すると”数を打て"ということです。

 

確かに、童貞がこのフレームワークを駆使して

マッチングすることは本人を幸せにするでしょう。

しかし、多くの人にとって、マッチング数が増えると最初は幸せな気がしますが、尽きることのない欲望は満たされることはなく、終わりのない繰り返しになります。

非モテのパイがモテに集中して、非モテはさらに非モテになります。

女子は2番手、3番手でいることに時間を費やし無駄にする不幸なケースが増えます。それに気づかない、もしくは気づいているけど抜け出せないパターンになる。

 

つまり、一部の人は幸せになるが(それも上限は限られる)、

多くの人に負の影響を与える。

全体の幸せはマイナスになっていると思います。

 

フレームワーク自体は強力なものだし、多くの人にパラダイムシフトを与えるであろう分析は素晴らしいと思います。

しかし、それが生む世界に違和感を感じているのです。

 

これは、ソシャゲの課金モデルが、金を集めるという目的においてはワークしますが強力にワークしますが、

オタクをさらに廃人化させて、家に閉じ込め生産性と思考力を奪い、どんどん課金するようになることに共感できないのと似ています。

 

これは、何を善とするかの考え方の違いなので、

人それぞれ、良いと思う世界は違います。

 

しかし、一見、画期的に見えるモノやムーブメントに参加するとき、その先に幸せな生活、世界、ということは改めて考えるべきだと感じています。

閉鎖的な世界

インターネットとスマホの発展は、様々な壁を壊してしまいました。

というよりは、壁のないパラレルワールドが出来て、そこに参加する人が増えて、現実世界で高い壁が意味をなさなくなったと言うほうが近いかもしれません。

 

欲しいものをスマホで検索すれば、一覧表で横並びに比較でき、

さらにはどこで買えば一番安いかまで分かります。

 

そうなると、1位、もしくはそのように見えるもの、は圧倒的に多数の支持を得て、

あとはそれ以外、に分類されます。

トップにとってはありがたく、その他大ぜいにとっては迷惑な話です。

 

そのような中で、

その他大勢の不満を代弁することで大統領に上り詰めるトランプのような戦略が生まれてきます。

そして、関税措置で高い壁を作ろうとしています。

 

ここ最近、クローズなコミュニティ、や、知名度の高い人が運営する、サロン、という言葉を耳にするようになりました。

これも、オープン化、流動化する世界に対して、疲れや不満を感じている人が増え、

閉鎖的なものを求め始めていることの表れでしょう。

 

オープンも、クローズも一長一短で、どちらが良いと いうわけではありません、

一方に偏ると、どこかにほころび、波のように寄せ返します。

 

しかし今後、どんどんオープンになる世界と並行して、

多くの閉鎖的な世界が、オンライン、オフライン問わず、生まれていくと感じています。

 

 

 

本当の価値とは

世の中の多くの人は、実際に効果があるかどうかはさておき、

気分を上げる、ことにたくさんお金を使っています。

 

例えば、宝くじは“億万長者になれるかもという夢”を売っています。

ググれば公開されているとおり、

売上半分は公共事業に回されたり、運営費として取られていて、

当選金として分配されてるのは半分以下です。

 

しかし、多くの人が、夢があるということで気分が上がり、

終いには過去当選実績のある売り場の行列に数時間並び、

買った瞬間に価値が半分以下になるものを買い求めているのです。

でもいいんです、気分が上がる、のですから。

 

それを自称“分かっている人”が情弱だと馬鹿にしますが、

はたしてそうでしょうか。

 

ブランド品の大半は広告費です。

広告で認知度とイメージを上げ、購入した人の”気分”を上げることに多くのお金がかかっているのです。

しかし、ブランドが持つ人を幸せにしているという点で価値がある、

ということは疑いようのない事実でしょう。

 

自己啓発マーケットのように、

実際に効果がありそうに見えてじつは気分を上げるだけ、

のマーケットだというものもあります。

金持ちになるセミナーに行って実際金持ちになれるのなら、

世界中のみんな金持ちです。

しかし実際は、セミナーに行くことで、金持ちになる方法を頭で学んで、

金持ちになれそうな気分になって気持ちよくなっている、

というのが良いとこではないでしょうか。

いいんです、気分が上がる、のですから。

 

コスパという言葉がありますが、

これは 効果/コスト で計算されます。

そして、その効果というのは、現実的な効果だけでなく、

気分的な部分というのが多く含まれています。

 

モテる男は、実際の価値以上に、気分を高揚させる何かをプラスして、

異性からの価値評価を釣り上げることに長けています。

雰囲気イケメンなんてその通り。

 

気分の高揚だけをあおる広告、健康になった気になるサプリメント

美人になった気になる写真加工アプリ、

これらも無価値ではないのです。

高級レストランでビール1杯1500円でもいいんです。

世の中は気分が上がることを求めているのですから。

 

そして気分だけがどんどん膨れ上がり、

現実的な価値が生まれていないことに気づき、

夢から覚めたように人々がさっと引いていくタイミングが周期的にきます。

 

バブルの崩壊です

 

ここで大コケしないようにするには、

気分価値と実質価値を俯瞰的に見る目をつけておくことでしょう。

 

気分を上げる、こと自体は重要だと思います。

なぜなら人生は気分次第で決まるのですから

レイヤー

世の中には目には見えないレイヤーのようなものがあり、

それがミルフィーユのように何層にも重なっています。

みんな自分のレイヤーの中で生きていて、

他のレイヤーで起こっている物事はあまり関心を寄せません。

 

例えば、年収を競い合う人は、そのレイヤーの中で競い合っており、

他のレイヤーの人から見ると、

子供同士がお菓子の奪い合いで喧嘩しているのと同じように、どうでもよいのです。

専業主婦とキャリア志向女子の意見の相違がいつまでたってもかみ合わず平行なのは、

そもそも生きるレイヤーが違うのです。

 

通常、人はいくつかのレイヤーをもっていて、

切り替えながら生きています。

しかし、ゲームソフトを入れ替えるようにスイッチ一つですぐに切り替えられわけではなく、幾つものレイヤーが複雑に絡み合うから時に困難です。

 

しかし、レイヤーを沢山持つということは、とても重要なことだと思います。

レイヤーの数だけ、価値観の違いを理解できるのです。

 

一つのレイヤーで行き詰った時、違うレイヤーから物事を見ることで、

時には解決策が出来ます。

 

では、新しいレイヤーを得るためにはどうすればいいか。

つきあう人を変える、すむ場所を変える、時間配分を変える。

これに尽きるのではないでしょうか。